どんな料理?
カラメル化させた玉ねぎ、レモン、炭火で焼いた鶏肉で構成される、セネガルの料理。
現代はマスタードを用いたスタイルがよく知られています。
今回はマスタードを用いたレシピのほか、マスタードを用いないオーセンティック版のレシピも記載しました。

名前
・Poulet = chicken = 鶏肉
・yassa = grill, etc. = グリル&etc

歴史 / 主役は玉ねぎとレモン
記録が残っていないため、この料理の正確な歴史はわかりません。
私は、セネガルとイスラムの文化が融合して誕生した料理だと考えています。
セネガルは米栽培、家畜、共に長い歴史を持っています。
イスラム教は11世紀にセネガルで普及し、調味料理であり保存用食材でもあったレモンが、この時に持ち込まれました。
米、鶏肉、玉ねぎ、レモン。
これらが11世紀には揃っていたわけですから、早ければこの頃には存在していた料理なのでしょう。
ちなみに、この料理の主役は玉ねぎとレモンです。
玉ねぎをカラメル化させることで、美味しさを引き出します。
鶏肉も、本来は炭火で焼く料理です。
カラメル化させた玉ねぎ、レモン、炭火で焼いた鶏肉。
マスタードを用いなくても、素晴らしく美味しい料理なのです。

以前投稿した、イランの「ジュジェケバブ」と食材、調理法、食べ方が酷似しているので、これにルーツがあるように思います。
単なる偶然という可能性もありますけどね。
マスタード
1815年、フランスがセネガルを植民地としました。
これがきっかけで、フランス流のスープ調理法やマスタードが持ち込まれたのです。
よく知られているマスタードを用いたスタイルは、これがきっかけで誕生しました。
農業経験が豊富なセネガル人。
レモンを持ち込んだイスラム。
マスタードやコンソメを持ち込んだフランス。
マスタードは主張が強いのですが、セネガル、イスラム、フランスの文化が融合したスタイルも、これはこれで美味しいです。

※「歴史」「マスタード」に記載したものは私の推測です。
※この料理は「セネガル南部のカザマンス地方で誕生した」ということ以外は何も判明していません。
※本来はマスタードを使わないという人もいれば、使うという人もいます。
感想
この料理は、全投稿の中で一番好きな料理です。何度も作っているので。
毎回レシピを変えて食べているのですが、どのレシピで食べても美味しい。
しかも、入手しやすい食材で簡単に作れる。最高の料理です。
今回は、よく見かけるマスタードを使うスタイルのほか、マスタードを使わないオーセンティックスタイルも作りました。
どちらにもそれぞれの良さがあります。
ただ、マスタードの有無を問わず、玉ねぎはカラメル化させたほうが美味しいでしょう。絶対に。
オーセンティックスタイルは、こちらのレシピを参考にして作りました。

プレヤッサのレシピ (マスタードあり)
Ingredients
No.1
- 300 g 鶏もも肉 一口サイズ
- 2 個 玉ねぎ スライス
- 15 g ニンニク すりおろし
- 80 ml レモン果汁
- 1 大さじ ピーナッツオイル
- 2 大さじ マスタード
- 2 つまみ チリパウダー
- 1 つまみ 塩
- 1 つまみ 胡椒
- 5 g マギーコンソメキューブ 砕く
No.2
- 1 大さじ ピーナッツオイル
No.4
- 100 ml 水 オプション
- Free オリーブ オプション
No.5
- Free 塩
- Free 胡椒
- Free 砂糖
No.7
- Free ディル オプション
Instructions
- 鶏もも肉、玉ねぎ、ニンニク、レモン果汁、ピーナッツオイル、マスタード、チリパウダー、塩、胡椒、コンソメキューブを全て混ぜます。冷蔵庫で一晩冷やします。
- フライパンでピーナッツオイルを熱して、鶏肉を両面ソテーします。
- 鶏肉を取り出し、玉ねぎをソテーします。お好みの状態になるまで。
- 鶏肉とマリネ液を加えます。お好みで水とオリーブも加えてください。混ぜます。蓋をします。弱火で15-20分調理します。
- 塩、胡椒で味を調整します。酸味が強ければ砂糖も加えてください。
- 炊いたご飯の上に鶏肉を載せます。次に玉ねぎを載せます。ディルを振りかけます。完成
Video
Notes

プレヤッサのレシピ (オーセンティック)
Ingredients
No.1
- 300 g 鶏もも肉 一口サイズ
- 2 個 玉ねぎ スライス
- 15 g ニンニク すりおろし
- 80 ml レモン果汁
- 1 大さじ ピーナッツオイル
- 2 つまみ チリパウダー
- 1 つまみ 塩
- 1 つまみ 胡椒
No.3
- 1 大さじ ピーナッツオイル
No.4
- Free レモン果汁
No.5
- Free 塩
- Free 胡椒
- Free 砂糖
Instructions
- 鶏肉、玉ねぎ、ニンニク、レモン果汁、ピーナッツオイル、チリパウダー、塩、胡椒を全て混ぜます。冷蔵庫で一晩冷やします。
- 鶏肉をグリルやオーブンなどで焼きます。表面が少し焦げるまで。※本来は炭火で焼きます。
- 鶏肉をグリルしている間に、玉ねぎをカラメル化させます。フライパンで油を熱して、玉ねぎを調理します。中火で20分くらい。
- 鶏肉とマリネ液を加えます。マリネ液で焦げ(シュック)をそぎおとしながら、よく混ぜます。必要な場合はレモン果汁を加えます。蓋をして、弱火で10分調理します。※デグラッセと呼ばれるフランスの調理法です。この焦げ(シュック)に美味しさが詰まっています。※焦げ付き防止フライパンの場合は、こすらないほうが良いかもしれません。そもそも、焦げが玉ねぎに着いていると思います。そのため、デグラッセ効果はありません。ただ、その旨味が玉ねぎに着いているわけなので、美味しいと思います。
- 塩、胡椒で味を調整します。酸味が強ければ砂糖も加えてください。
- 炊いたご飯の上に鶏肉を載せます。次に玉ねぎを載せます。完成
最近このサイトを見つけ、レシピや起源について読んでいます。とても面白く感謝です!もともと世界のいろいろな国の料理に興味があり、以前プレヤッサを食べ気に入りレシピを見つけました。近々こちらのレシピで作ってみたいと思います!楽しみ!
ありがとうございます!
プレヤッサは簡単で美味しいので特にオススメです!