どんな料理?
濃厚でスパイシーな、インドネシアのチャーハン。
チャーハンが中国から伝わり、インドネシア独自の調味料で味付けされるようになりました。
名前
・Nasi=米
・goreng=炒める/高温の油に浸して調理する
歴史
「チャーハン」
7世紀初期、現代で言う卵チャーハンのようなものが隋で記録されました。当時は一般的な食べ物ではありませんでしたが、これが世界で最も古いチャーハンの記録です。
10世紀後半、磁器を作るための釜を料理用に改良することで、強火調理に対応した調理器具が誕生しました。
これを機に、冷めた米をその他の残り物と一緒に強火で調理するチャーハンが、中国全土に広まったのです。
「ナシゴレン」
インドネシアと中国の交流は10世紀から盛んになり、15世紀にはインドネシアへ移住する人も増加しました。
その結果、チャーハンなど中国の食文化がインドネシアへ伝わったのです。
インドネシアは熱帯気候で、当時は冷蔵技術も発達していませんでした。
強火で調理するチャーハンは、残り物を用いても、微生物の発生を防ぐことができたのです。
おまけに美味しいわけですからね。インドネシアでは”ナシゴレン”という名前で一気に広まったのです。
ちなみに、醤油もこの頃に伝わりました。
「現代ナシゴレン」
19世紀半ば、ジャワ東南部に砂糖工場が建設され、インドネシア料理に欠かすことのできないケチャップマニス(甘い醤油)が誕生しました。
これは、中国の醤油とパームシュガーを元に開発されたものです。
このケチャップマニスもナシゴレンに使われるようになり、今に至ります。
※ケチャップマニス=甘い醤油。広東語のkoechiap(ソース)に由来する。
感想
レシピに決まりはないのですが、現地のレシピはどれも当たり前のように「ケチャップマニス」と「サンバル」を使用しています。
これを知ってしまった以上、私もそれらを購入しないわけにはいきません。
というわけで、買いました。それらを用いてナシゴレンを作りました。
日本のチャーハンとは異なるものができましたが、なんだか物足りない…。
ケチャップマニスもサンバルも主張が強いので、これら二つの味しかしないのです。
そこで思い出しました。ああ…あれか…。エビのペーストか…。現地のレシピはエビのペーストを9割くらいの人が使っていた…。
でも、私はエビが食べられない。姿かたちがなくても無理だ…。
というわけなので、牡蠣と味噌のディップで代用して、もう一度作りました。
美味しい!素晴らしい!辛いんだけど、甘いんだけど、コクというか…深みがある!
今では、単なる野菜炒めにもこれらの調味料を使うようになりました。
大満足!

ナシゴレンのレシピ
Ingredients
NO.1
- 1/2 玉ねぎ みじん切り
- 60 g 鶏肉 好きなサイズに
- 40 g 青ねぎ みじん切り
NO.2
- 1 小さじ 牡蠣と白味噌のディップ 本来はエビペースト★重要
- 1 大さじ サンバル
NO.3
- 300 g 調理済みご飯
- 1 大さじ ケチャップマニス
- 2 振り 味の素
Instructions
- 玉ねぎ、鶏肉、青ねぎを炒めます。好きな状態になるまで。
- ディップペーストとサンバルを加えます。よく混ぜます。
- ご飯、ケチャップマニス、味の素を加えます。好きな状態になるまで炒めます。
Video
Notes
・ケチャップマニス=大豆と小麦を醗酵させて、パームシュガーや塩などを加えたもの。
・サンバルやケチャップマニスの代用品は、ネットで調べると出てきます。私も代用品を試したことがあります。が!高いものではないし、通販でも購入できるので…現地の味、異国を感じたい方は、購入されたほうが良いと思います。
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