どんな料理?
鶏肉と野菜を無水調理する、コートジボワールのシチュー。
調理器具次第ですが、この料理は水を加えずに作ります。
肉汁と野菜の水分で調理するからです。
これにより肉が柔らかくなり味が濃縮されます。
※本来は伝統的な土鍋で作る。
名前
ケジェヌ=振る/混ぜる
※バウレ族の言葉。
歴史
ケジェヌは、水が貴重だった砂漠で発達した北アフリカの「タジン」にルーツがある料理だと思います。
タジンは独特の形状をした鍋を用いて、鍋蓋を伝って落ちてきた水で食材を煮込む料理です。
昔の西アフリカではスーダン帝国西部が発展していました。
スーダン帝国西部とは、現代のセネガルからナイジェリア北部あたりの範囲です。
ここは北アフリカ経由でやってきたイスラムの影響を受けており、バウレ族はそのスーダン帝国西部や周辺からガーナを経由して、1800年頃にコートジボワールへやって来ました。
つまり、イスラムによってもたらされた北アフリカの食文化を、スーダン帝国時代に取り入れたバウレ族が、独自に発展させつつ、現代のコートジボワールにやってきたのだと思うのです。
記録が残っていないのであくまでも予測ですけどね。
※バウレ族はアカン諸族の一民族です。アカン族の記録もバウレ族として書きました。
感想
私は頻繁に肉や魚、野菜をケジェヌと同じように調理しています。
鍋に食材を入れて蓋をして、火をつけて、筋トレして、疲れたら火を止めて食べる、という具合です。
よく似た料理が遠く離れたアフリカで昔から存在しているとは驚きました♪
当然美味しいです!

ケジェヌのレシピ
現地のレシピに調整を加えています。
Ingredients
- 4 トマト / さいの目切り
- 2 玉ねぎ / スライス
- 1 赤パプリカ / さいの目切り
- 60 g 青ネギ / みじん切り
- 600 g 鶏肉 / 一口サイズ / 本来は骨付き肉を使う
- 15 g ニンニク / すりおろし
- 15 g 生姜 / すりおろし
- 2 唐辛子 / みじん切り
- Free 塩
- Free 胡椒
- 10 g チキンスープの素
Instructions
- 全てを鍋に入れる。
- 蓋をする。極弱火で60分煮込む。時々混ぜる。必要に応じて水を加える。完成
Notes
・無水調理可能な鍋以外を使うときは、多少の水を加えたほうが良いと思います。 ・私は「トマト→玉ねぎ→パプリカ→肉」の順番で鍋に入れました。
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