どんな料理?
鶏肉をパプリカで煮込むハンガリーの料理。
農場で誕生した料理で、数百年の歴史を持ちます。

名前
Paprikás csirke=Paprika Chicken=パプリカチキン

パプリカの誕生
この料理の主要食材の一つであるパプリカは、ペルーやメキシコで栽培されてきた唐辛子にルーツがあります。
唐辛子は、スペインとポルトガルによって欧州へ持ち込まれました。
気候や土壌が適していたのでしょう。
1569年、オスマン帝国によってハンガリーで唐辛子が栽培されるようになりました。
そして、様々な改良を重ねた結果、パプリカが誕生します。

まずは、ハンガリー南部のセゲドでパプリカ栽培が盛んになり、次にカロチャで盛んになりました。
1724年には、パプリカという名前が登場します。

パプリカーシュチルケの誕生
パプリカーシュチルケは農場で生まれた料理です。
老いた鶏を使いきるために、パプリカと共に煮込んだことで誕生しました。
やがて、ブルジョワがサワークリームを追加し、このスタイルが民衆にも浸透します。
現代、世界各国で知られているパプリカーシュチルケはこのスタイルです。

誕生した正確な年代や場所は判明していませんが、19世紀には既に一般的な料理でした。
パプリカの歴史などを考慮すると、セゲドやカロチャあたりで誕生したのだと思います。
※他説あり

感想
ハンガリースタイルにならい、ガルシュカ(自家製パスタ)も作って一緒に食べました。
この料理もガルシュカも初めての体験です。
パプリカーシュチルケは、濃厚ながらサワークリームがほどよく効いていて、素直に美味しい。
具体的に何がどう美味しいのかは、うまく言えません。
でも、美味しいことは確かです笑
続いてガルシュカ。
弾力があることに加えて、濃厚なパプリカーシュチルケがよく絡みます。
ガルシュカはかなり小さくなってしまいましたが、美味しかったので良しとしましょう!
苦手な食材がない限り、多くの人が気に入るはずです。

パプリカーシュチルケのレシピ
Ingredients
パプリカーシュチルケ
No.1
- 15 g ラード
- 1 玉ねぎ みじん切り
No.2
- 3 大さじ パプリカパウダー
- 1 小さじ 塩
- 200 ml 水 鍋のサイズ次第
- 400 g 鶏もも肉 食べやすいサイズにカット
No.3
- 1 トマト さいの目切り
- 1 パプリカ さいの目切り
- 15 g ニンニク すりおろし
- Free 水 全体を覆えるくらいの量
No.4
- 100 ml サワークリーム
- 1 大さじ 小麦粉
- 1 大さじ 水
ガルシュカ
No.1
- 2 卵
- 200 g 小麦粉
- 120 ml 水
- 1 つまみ 塩
No.2
- Free 水
- 1 つまみ 塩
Instructions
パプリカーシュチルケ
- 鍋でラードを溶かし、玉ねぎを炒める。
- パプリカパウダー、塩、水を加える。混ぜる。鶏肉を加える。鶏肉の色が少し変わるまで煮込む。
- トマト、パプリカ、ニンニク、水を加える。沸騰したら蓋をする。弱火で1時間煮込む。
- サワークリーム、小麦粉、水を混ぜる。3番に加える。極弱火で5分煮込む。完成
ガルシュカ
- 卵、小麦粉、水、塩を混ぜる。
- 水に塩を加えて沸騰させる。
- 穴が大きめのおろし器を通して、お湯の中にドボドボ落とす。2-3分茹でる。
- 水を切る。完成
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