どんな料理?
割下で煮込んだ鶏肉を卵でとじ、ご飯に載せる日本の料理。

名前
親子=鶏肉&鶏卵
丼
日本の料理はご飯とおかずが別々に配膳され、それを一箸ごとに口に運ぶというスタイルが基本です。
それゆえに、ご飯におかずを載せることを嫌がる人もいます。
ただ、江戸の町人文化が開花したことで、そうした様式にこだわらない職人の文化が広まりました。
最初に登場したのは、「ぶっかけそば(かけそば)」です。
つゆをつけて食べる蕎麦を面倒に感じた人が、蕎麦につゆをかけて食べたことで誕生しました。
その影響を受けて、ご飯の上におかずを「かけ」て食べる、丼スタイルも誕生したのです。

1804~1830年頃、様々な丼料理が誕生しました。
刺身やてんぷらなど、様々なものが丼料理となったのです。
最初はうな丼、次に天丼が誕生し、その後は鉄火丼などが続きました。
※天丼が最初という説もあります。
※14~16世紀には丼料理とよく似たものが存在していました。

親子丼の歴史
親子丼の起源は不明です。
ただ、東京の老舗鳥料理店「玉ひで」で誕生したという説がよく知られています。
1760年に開業した玉ひでは、全国から人が集まるほど当時から人気でした。
ただ、お店にはひとつだけ気になることがあったのです。
鶏肉を食べ終わった後、濃厚で塩味の聞いた出汁と鶏肉の欠片が残されていました。
わざわざ来てくれた人のために、それらも味わってほしい。玉ひではそのように考えていました。
1887年、5代目女将は客の食べ方にヒントを得て、残った出汁、鶏肉の欠片、卵、ご飯を組み合わせた料理、つまり、親子丼を生み出したのです。

ただ、今も昔も汁気のあるものをご飯にかけて食べることは、下品とされています。
これを店で提供することで、店の格を落としてしまう可能性があったのです。
そのため、最初は出前専用の料理でした。
玉ひでの店舗で提供されるようになったのは、1979年からです。

ほぼ同じ頃、神戸で興味深い広告が発行されました。
玉ひでより少し早い1884年、江戸幸という店が出した新聞広告に、親子丼と記載されていたのです。
ただ、神戸の親子丼が現代日本人が考える親子丼と同じものかは不明です。

普及
丼物には様々な種類がありますが、親子丼は食材の管理も調理も簡単です。
おまけに短時間で食べられます。
そのような料理だからこそ、蕎麦屋など多くの日本食レストランで提供されているのでしょう。
今では日本を代表する和食として、海外にも紹介されています。

感想
今回は、東京の老舗・鳥つね自然洞のレシピ(いくつかある家庭向けレシピの一つ)を参考にして作りました。
こちらのレシピは、一般的に使われている玉ねぎや出汁は使いません。
が!私が普段購入しているものより、3倍も高い卵と鶏肉でつくったからでしょうか。
今まで食べた親子丼の中で一番美味しかったです。玉ねぎも出汁も使っていないのに。
1日2食、3日連続で食べましたからね。

そして…今回は初めて親子鍋を使いました。これ良いですね~。
サイズが小さいので、普通のフライパンより短時間で調理できるし。丼にも添えやすい。
今回のレシピだと、火をつけてから5分経たずに作り終えましたから。
親子丼やカツ丼以外に使い道はなさそうですけど、大満足です。

親子丼のレシピ
Ingredients
No.1
- 1/2 小さじ 砂糖
- 1 大さじ 醤油
- 1 大さじ みりん
- 3 大さじ 水
- 40 g 鶏もも肉 小さく切る
- 40 g 鶏むね肉 小さく切る
No.4
- 2 卵
No.5
- Free 三つ葉
Instructions
- 鍋に砂糖、醤油、みりん、水、鶏肉を入れます。
- 蓋をします。中火で2分調理します。
- 蓋を開けて、鶏肉を反転させます。蓋をして、30秒調理します。
- 卵を器に割りいれて、少し混ぜます。卵の1/2~2/3を鍋に入れます。蓋をします。弱火で1分調理します。
- 三つ葉と残りの卵を鍋に加えます。蓋をします。火を止めます。1分放置します。
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