どんな料理?
バターを塗ったライ麦パンに、様々な食材を盛りつけるデンマークの料理。
ナイフとフォークで切り分けながら食べます。
名前
Smørrebrød=Smør+brød=butter+bread=バター+パン
歴史
ヴァイキング時代(800-1050年)から存在していた料理が、産業化をきっかけに進化した料理です。
※ヴァイキング=北欧のいわゆる海賊。漫画ワンピースの巨兵海賊団のモデルでもある。
北欧は厳しい冬が長期間続くため、食品を保存する様々な技術が発達してきました。
1000年以上前から北欧で食べられてきたライ麦パンは、サワー種で焼くなどしているため日持ちします。
牛乳はバターやチーズに加工し、肉や魚は燻製や塩漬けにするなどして、長期保存を可能にしてきました。
ヴァイキングはこれらの食材をライ麦パンと共に食べていたのです。
現代版
ヴァイキング時代から数百年間は、スライスしたパンに食材を簡単にトッピングする程度のものでした。
しかし、19世紀後半に変化が訪れます。
工業化が進んだことで農産物が効率的に生産できるようになり、ものによっては季節を問わず様々な食材を入手できるようになったのです。
季節に左右されることなく、好きな時に好きな食材を盛り付けることができるようになったため、カラフルで豪華な現代のスモーブローが誕生しました。
感想
スモーブローは盛り付けのセンスが問われますね。
ヴァイキングはヒゲを櫛で手入れするなど見た目にこだわっていたので、彼らの気質がこの料理にも表れているように思います。
パンというキャンバスにどの食材で何を描くか、盛り付ける楽しさと美味しさを堪能できる料理でした。

スモーブローのレシピ
現地のレシピ
Ingredients
- Free ライ麦パン
- Free バター
- Free 好きな食材
Instructions
- ライ麦パンにバターを塗り、好きな食材を載せる。完成
Notes
・食べる順番や組み合わせに暗黙の了解があるのですが、基本的に組み合わせは自由です。 ・バターをしっかり塗ることで、食材の水分をガードします。
コメントを残す