どんな料理?
ポテトとキノコで作る、チェコのクリームスープ。
ディルやキャラウェイで味付けする料理で、とても美味しいです。

名前
Kulajda=この料理を最初に作った女性シェフ・Adelajda Kuhova(1805-1898)の名前に由来します。発音の関係でKulajdaとなりました。
※「小麦粉でとろみをつける」という意味の動詞(古いボヘミア語)に由来するという説もあります。
※地域によって名前は異なります。

歴史
南ボヘミアで暮らしていたドイツ出身の女性シェフ・Adelajda Kuhovaによって作られた料理です。
ボヘミアとは、現在のチェコ西部、中部を指します。
ドイツ、オーストリアと国境を有するこの地域は、渓谷や小川がたくさんあり、キノコが豊富です。
キノコは自由に摘み取ることができ、乾燥させれば保存もできる。
この地域の人々にとって、キノコは昔から重要な食材でした。

そのキノコを用いたこの料理は、1846年にレシピ本に登場します。
身近な食材で作ることができ、体を温めることもでき、体力も得られる美味しい料理として普及しました。
チェコのキノコ料理の中でも特に人気があり、現代ではシェフの数だけレシピが存在しています。

その他
今回は、在日チェコ共和国大使館のオフィシャルブログで公開されているレシピに、スパイスを加えて作りました。
チェコ語で書かれたレシピはスパイスを使っているものがいくつかあったことと、ヨーロッパのスープやシチューは、スパイスとの相性がずば抜けて良いという印象を私は抱いているので。
※参考にさせていただいたレシピはこちら
初めて作って、初めて食べたこの料理。
キノコとディルが大好きな私の期待を裏切りませんでした。
クリーミーで濃厚なのですが、酸味があるからちょうど良い。
伝統的な日本料理にはない不思議な味ですが、とても美味しいスープです。
これまで、私はチェコに対して「ビール、プラハ、ボヘミアグラス」というイメージを抱いていました。
クライダを食べた今では、「チェコと言えばキノコ」というイメージもこれらに加わります。
それくらい美味しかったです。
独特の香りを持つディルに抵抗がなければ、多くの人が気に入るでしょう。
私の場合は、乾燥ディルを日ごろからあらゆる料理にふりかえて食べています。
自然の甘い香りとでもいうのか、そういうニュアンスを加えられるので。
※オムライスやビーフストロガノフなどの洋食だけでなく、親子丼にも私は振りかけます。
※乾燥ディルであれば、一部のスーパーやネットでも購入できます。
※フレッシュディルは、高級スーパーであれば購入できます。稀にメルカリでも出品されます。

クライダのレシピ
Ingredients
No.1
- 25 g バター
- 1.5 大さじ 小麦粉
- 400 ml 水
No.2
- 2 ジャガイモ 皮をむく / 1.5cmの角切り
- 2 パック キノコ 好きな種類
- 1 g オールスパイス オプション
- 1 g クミン オプション
No.3
- 500 ml 水
- 1 小さじ 塩
- 3 大さじ 酢
- 1 卵
No.4
- Free 塩
- Free 胡椒
- 100 g サワークリーム
- 25 g バター
- 1 大さじ 酢
- 30 g ディル 1.5cmくらいに切る
Instructions
- 鍋にバターを入れる。弱火で溶かす。溶けたら小麦粉を加える。混ぜる。きつね色になってきたら水を少しずつ加える。このときも混ぜ続ける。水を全て入れたら中火にして煮る。
- ある程度煮込んだら、ジャガイモ、キノコ、オールスパイス、クミンを加える。弱火にする。蓋をして15分煮込む。
- その間にポーチドエッグを作る。別の鍋に水500mlを入れる。沸騰させる。沸騰したら塩と酢を入れる。弱火にする。スプーンなどでかき混ぜて渦を作る。渦の中心に卵を割り入れる。白身が固まったら取り出す。約2分。
- 2番に塩と胡椒を加えて味付けする。サワークリームを加える。混ぜる。バターを加える。混ぜる。塩と酢で味を調整する。最後にディルを加える。混ぜる。
- 器に盛りつける。ポーチドエッグを載せる。完成
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