どんな料理?
コーンフレークをトーストして作るアメリカ発祥の食品。
世界的に有名な朝食用シリアルです。
一般的には冷たい牛乳、時には砂糖、人によっては温かい牛乳と食べます。
写真は、溶かしたバターとマシュマロでコーンフレークを固めたものです。
歴史
1894年、ミシガン州バトルクリークの医学博士ジョン・ハーヴェイ・ケロッグと、弟のフィル・キース・ケロッグによって開発されました。
博士はミシガン州の療養施設で館長を務めており、治療のための健康法や病人食を研究開発していた人物です。
病人でも消化しやすいパン(小麦粉で)を作っているときにトラブルが発生し、生地を放置してしまいました。
生地を放置すれば当然乾燥してしまいます。
予算が限られていたため破棄せず、乾燥した生地をローラーで伸ばしました。
するとどうでしょう。フレーク状のものが出来上がったのです。
それを病人に食べさせたところ、大好評でした。
博士は研究を重ね、とうもろこしが原料として最適であるという結論をだし、コーンで作るコーンフレークが誕生したのです。
兄弟は1897年にコーンフレーク会社を設立し、グラノース(granose)という名称でこの食品の特許を取得しました。
ただ、当時のコーンフレークは現代のものとは味が異なります。
砂糖が含まれていなかったためです。
砂糖の追加をめぐる兄弟の対立と普及
当時のアメリカは、プロテスタント系キリスト教一派により禁酒運動が盛んになりつつありました。
「厳格に生きることが素晴らしい」という考えを持った人が多かったのです。
博士はセブンスデー・アドベンチスト教会というキリスト教系宗教の信者であり、彼が館長を務めていた療養施設は、その教会の所有物でした。
つまり、博士は「厳格に生きることが素晴らしく、健康にもつながる」と考えていたのです。
博士は禁欲主義者でもありました。
なぜなら、性行為、自慰行為は人間の精神を不安定にする、つまり、健康に悪いという持論を持っていたからです。
砂糖の摂取は性欲を増大させ、結果的に健康を損なうと考えていました。
現代の価値観では「おかしい」と感じる人が多いと思いますが、当時は性病に対する恐怖心から、この考えが支持されていたのです。
一方、当時のミシガン州には多くのシリアル食品メーカーが設立されていました。
ライバルと差をつけるために、健康をよりも食べ物としての美味しさを追求するべきだと、弟は考えたのです。
兄弟は絶交し、弟は1906年に会社を設立しました。
この会社こそが、現在のケロッグカンパニーです。
1915年にはカナダでケロッグのコーンフレークが導入され、続いてイギリスやオーストラリアへも広がり、世界で知られるようになりました。
現代ではパン粉の代わりに使うこともあるほか、オーストラリアのハニージョイ、ニュージーランドのアフガンビスケットなどの主要材料でもあります。
その他
今回の投稿にあたり、およそ25年ぶりにコーンフレークを食べました。
そのまま食べても十分美味しいですね。
また、なんとなく国内外のレシピサイトを見たところ、コーンフレークを用いたレシピをたくさん見つけました。
そこで作ったものが、溶かしたバター、溶かしたマシュマロでコーンフレークを固めたものです。
サクサク食べれる、少し冷やせばザクザク食べれる。
大人から子供まで楽しめるであろうお味でした。
幼いころから「冷たくて甘いもの」がなぜか好きな私としては、少し冷やしてから食べることをオススメします😊

コーンフレークを用いたレシピ
Ingredients
- 100 g コーンフレーク / プレーン
- 60 g マシュマロ
- 30 g バター
- Free ディル / オプション
Instructions
- 鍋にバターを入れる。極弱火で熱する。
- バターが少し溶けたらマシュマロを加える。極弱火で熱し続ける。
- 写真くらいの状態になったらコーンフレークを加える。よく混ぜる。火を止める。
- 型に入れたりラップで包む。冷蔵庫で30分冷やす。完成
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